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 2020.03.20  2020.08.20

食事が美味しい北海道に移住すべき3つの食育活動とは


食事が美味しい北海道に移住すべき3つの食育活動とは

食事の美味しさで都道府県をランキングする記事をときどき見かけますが、多くの場合、北海道は1位になります。

同様のテーマで市町村をランキングする記事も見かけますが、こちらも多くの場合、上位陣を北海道の市町村が占めています。そんな北海道は、食育の取り組みも盛んです。今回は、食育について書いてみました。


食育とは

現代人はとても忙しく、社会も複雑になっているため、人々の「食」に対する関心が薄れがちだとされています。

「食」に対する関心が薄れると、バランスの良くない食事が続いて健康を損なったり、料理の知識が失われたり、家族のきずなが希薄化したり、古くから伝わる地元の食文化が忘れ去られたり、農業などの1次産業が衰退したりなど、さまざまなマイナスの事柄につながりかねません。

食育とは、「食」に対する関心が薄まらないように、人々を啓蒙することを言います。


食育の背景

もともと「食育」という言葉は明治時代に作られたものですが、定着することなく廃れてしまいました。ふたたび「食育」という言葉が注目されたのは、今世紀に入ってからのことです。2006年に「食育基本法」という法律が施行され、国をあげて食育に取り組む時代が始まりました。

日本は太平洋戦争後の荒廃から、短い期間で大幅な復興を遂げました。農業国から工業国へと変貌したことが復興の原動力となりましたが、その反面、「食の西洋化」「食の伝承の衰退」が進んでいます。「食の西洋化」とは、家庭での食事が味噌汁・ご飯・おかずといった従来の日本型のものから、パン、卵、ハムやウインナーといった西洋型のものに変わったことを指します

「食の伝承の衰退」とは、かつては食や料理に関する知恵や知識が親から子へ伝えられていたのが、伝わらなくなったことを意味します。「食育基本法」が制定された背景には、こうした現象に対する危機意識がありました。


日本の食育

食育とは「食」に対する関心を高めるための啓蒙活動ですが、いくつかの種類があります。

  • 食と健康の知識を伝える啓蒙活動

  • 食文化を伝える啓蒙活動

  • 農業や漁業、酪農や畜産業の大切さを伝える啓蒙活動

  • 食品ロスを減らし環境を守る啓蒙活動

  • 食品安全の知識を伝える啓蒙活動

  •  料理の知識を伝える啓蒙活動

日本では、こうした活動が学校などの教育現場や、自治体の施設、民間団体が主催するイベント、スーパーマーケットの店頭などを通して行われています。

また、日本政府は、健康のために人々が「何を」「どれだけ」食べたらよいのかを伝える目的で「食事バランスガイド」というイラストを作成しています。


北海道の食育

北海道でも様々な形で食育活動が実施されています。その中からいくつか紹介しましょう。


どさんこ食育推進プラン

食育を総合的に推進するために、北海道が策定した政策です。野菜や果物の摂取量が少ない道民の食生活、高齢化の進展に伴う高齢者層への食育の重要性の増大、地域の食育の担い手の減少、環境に配慮した食品ロス削減への社会的関心の高まりなど、様々な課題に取り組むことがうたわれています。


北海道食育コーディネーター制度

道内の食育活動を支援するために、北海道が創設した制度です。健康づくり、食習慣、栄養バランス、調理技術、農林水産などさまざまな分野の専門家が、食育活動の助言を行っています。


道産食品独自認証制度

豊かな自然環境や高い技術を生かして生産される安全で優れた北海道産食品を、道が認証する制度です。認証制度により、道産食品のブランド化が進むことが期待されています。 以上は公的な食育活動の事例ですが、民間レベルでもさまざまな活動がさまざまな地域で行われていることも書き添えておきます。


まとめ

食育とは、「食」に対する関心が薄まらないように、人々を啓蒙することを言います。そのために「食育基本法」が制定あれ、国を挙げて食育を推進しています。

北海道では、公的な食育活動として「どさんこ食育推進プラン」「北海道フードマイスター検定」「北海道食育コーディネーター制度」「道産食品独自認証制度」などがありますが、そのほか民間レベルでもさまざまな活動がさまざまな地域で行われています。

最後までお読みいただき、有難うございました!


 

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